5日目。約2時間かけてピカルディ地方の首都アミアンへ。フランス最大の規模を誇るゴシック様式の「ノートルダム大聖堂」入場。午後は約2時間半かけてシャンパーニュ地方のランスへ。ここでも「ノートルダム大聖堂」の入場観光。はからずも2つの大聖堂を比べる形となった。
並べて見ると明らかなように、「バラ窓」と言われる円形部分と王の彫像が並んだ「王のギャラリー」の位置が入れ替わっている。アミアンの方は、完全なものとしてはフランスで最も高い大聖堂で、高さが42.30メートル、奥行きが145メートルもあるという。この大聖堂は、石材を天候に左右されない屋内で加工して、現場では石を積み上げるだけという画期的な工法で、68年という当時としては異例の速さで完成した、とガイドの説明。ランスの方は、歴代フランス国王の戴冠式が行われたという歴史を持ち、内部は戴冠式の参加者を収容するために広く設計されている。現在のステンドグラスはその壮麗さで有名で、シャガールのステンドグラスが最奥に配置され、特産品のシャンパンの製造過程を描いたステンドグラスも製造業者によって寄贈されたという。
アミアンの大聖堂左側扉口には「月々の仕事」を表す二層のレリーフがあり、上側は星座による月を表し、下側はその月々の生活を表している。
中に入ると、数多くの優れた彫像があった。それらの中でも注目したのは、天地創造、アダムとイブ、イエスの生涯、最後の審判などがリアルに刻まれている「石の百科全書」と呼ばれる彫刻群。文字を読むことができなかった人々に聖書の教えを伝えていたものとか。
また、アミアンの守護聖人「聖フィルマンの生涯」を物語る八つの場面(彫刻)もあった。下はその一つ。
本日の昼食はキッシュ(卵とクリームを使ったピザ風の郷土料理)。本日と明日はホテル(Pullman Rive Gauche)に連泊。ホテルにて夕食。
「ベルサイユ宮殿&パリ市内観光」に続く
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